話題作から名作まで!「アメコミダイアリー」8月14日編


先日から再開したブログ投稿。「今日中にもう1つアップします」などと予告したものの、いざ書こうとすると何を書くか迷ってしまい、しばらく家を離れていたこともあって気が付けば10日以上も過ぎてしまいました。
流石にこのまま放置!…というわけにもいかないので、何かしら投稿しなければと考えていたところ、ふと気付いてしまったことが。

「このブログ、ダイアリーって言ってるくせに日記要素が欠片も無い!」

…というわけで、今回から不定期に「アメコミダイアリー」というコーナーを始めることにしました。内容としては買ってきたアメコミをざっくりと紹介するというコンスタントに投稿するための手抜き記事で、これで日記要素を補おうという魂胆です。

(というか実は今年の1月ぐらいからブログ名を『SATDAN'S JOURNAL』に変更してロールシャッハ風にしようかと考えていたんですが、ドメインの変更が面倒なのとShoProさんとの契約もあってやめてました。ドメインは面倒なので名前だけ変えるかも…?)


そういうわけで今回はこのアメコミダイアリーをやっていきたいと思います。丁度一昨日(ブログ投稿が遅れているので実際には2週間前ぐらい)に買ってきた邦訳&原書作品があるのでそちらを軽くご紹介したいと思います。

今回買ってきたアメコミはこちらの3点。
『バットマン:アイ・アム・ベイン』『スターリンの葬送狂騒曲』『City of Glassです。


それでは早速見ていきましょう!




バットマン:アイ・アム・ベイン


バットマン:アイ・アム・ベイン
まずはこちらのタイトルから。これに関してはもう説明不要ですね。リバース後のバットマン誌でのストーリーアークアイ・アム・ベインをまとめた単行本になります。
バットマン:アイ・アム・ゴッサム」「バットマン:アイ・アム・スーサイドに続く三部作完結編。と言ってもこれで物語が終わるわけではなく、この後も闘いは続き、バットマン/フラッシュ:ザ・ボタンを挟んでウォー・オブ・ジョークス・アンド・リドルズそして結婚式へと続いていきます。


 

実を言うと忙しくてウェディングの結末はまだ読めていません…しかしご心配無く!Twitterでミュートワードを大量に設定した結果、一切のネタバレ無くここまで生きてこれています。これからなんとか追い付きますよ!

※ここら辺の話題はこれまで何度も宣伝してますが以下の記事で書いてるのでそちらもどうぞ。というか未だにこの結婚の記事が閲覧数No.1なんだよなぁ…そろそろ2発目のヒットを出したい…
「バットマンとキャットウーマンが結婚!?」ざっくり高速レビュー バットマン#33
邦訳レビュー 「バットマン アイ・アム・ゴッサム」


スターリンの葬送狂騒曲


スターリンの葬送狂騒曲
 続いてはこちら。アイ・アム・ベインと同じく7月発売の新刊で、アメコミではなくバンド・デシネの邦訳です。ちょうど8月3日から公開になりましたミッショ…ではなくスターリンの葬送狂騒曲の原作コミックになります。タイトルが同じなので分かりやすいですね。

舞台はスターリン政権時代のソ連。ある日突如発作を起こしスターリンが倒れた。これを聞いた閣僚達は次々に現場へと駆けつけるが、彼等の胸中には敬愛する同志への思いはなく、彼の亡き後の権力を我が物にするための策略が渦巻いていた…

あらすじからも分かるように実話を基にしている本作。あくまでフィクションではありますが、「あまり創造力を働かせる必要はなかった」と作者が語っているように脚色された部分は少なく、限り無く史実に忠実な作品となっています。
しかしだからと言ってつまらない歴史の教科書のような作品ではありません。それぞれの思惑が交差するスリリングな展開に、個性豊かなキャラクター描写。息をも着かせぬストーリーで、つまらないどころか、むしろ「こんなことが本当に現実に起きていたのか!」ともう1度歴史を学び直したくなるような魅力に溢れた作品です。

アメコミは読むけどバンド・デシネはなぁ…という方でもご心配無く。僕もあまりバンド・デシネは読みませんが、読みづらさはほとんど無く、あっという間に読み終わってしまいました。この機会にバンド・デシネに手を出そうという1冊にもおすすめです。

個人的に印象的だったのは本作のアートワーク。彩度を抑えた色合いもそうですが、キャラクターのデザインが驚くほど秀逸。史実の人物でありながら、パッと見ただけでその人物の人間性が分かるようにデフォルメ化されています。歴史にあまり詳しくない方でも、アートを見るだけでキャラクターがどんな人物か一目で理解できるに違いありません。ストーリーと併せ、こちらも注目です。
また、巻末には解説に加えて作者インタビューやコンセプトアート、さらに本作のアーティストであるティエリ・ロバンが本作を担当するきっかけとなったとも言える、スターリンの生涯を題材とした未完成の伝記コミックも一部収録と、特典も盛り沢山。本編と併せ、十二分に楽しめる1冊となっています。

元々映画が気になっていた方、歴史好きの方、そしてもちろん海外コミックが初めての方でも楽しめる、幅広い読者の方におすすめできる作品となっています。
映画も公開されていますし、この機会に是非手に取ってみてはいかがでしょうか。
ちなみにこちらの作品はShoProさんのサイトで試し読みが公開されています。上記のアートワークや、文章だけではお伝えできない本作の魅力の一部を覗ける素晴らしいチャンスなので是非閲覧してみてください。
『試し読みページはこちら

というわけで、今回はスターリンの葬送狂騒曲のご紹介でした!

それではまたお会いしま…


…って違ぁぁぁぁう!

間違えた!いつものノリで普通にレビューしてしまったじゃないか!これ日記だったのに!なんで普通にレビューしちゃうんだよ!駄目じゃんか!もうお前は公認ブロガーじゃないんだよ!

もう全く…さて、気を取り直して参りましょう。




City of Glass


City of Glass
最後はこちら。原書からの登場です。作家ポール・オースターの名作ガラスの街のコミカライズ作品になります。
実はこの作品、個人的には非常に思い入れがありまして、まだアメコミにハマりたての頃に調子に乗って買った小野耕生さんのアメリカン・コミックス大全にて本作のアーティストてあるデビッド・マツケリーさんのインタビューと共に紹介されていた1でした。

アメコミヒーローの内容を期待して読んだ当時中学生の僕にとってはゴールデンエイジからモダンエイジに至るまでのコミックの変革や代表的な作品を豪華なインタビューと共に記した本作(今となっては凄い1冊だ…)はサッパリだったものの、このCity of Glassに関しては表紙が非常に好みで、中身そっちのけで欲しいと思い続けていた1冊でした。
あれから早数年、まさか書店で見かけるとは思いませんでした。これも何かの縁だと早速レジへ。ただ、お恥ずかしながら原作小説を読んだことがなかったので原作も一緒に購入しました。

そんな本作ですが、ただ僕が気に入っただけの作品ではありません。デビッド・マツケリーと言えば、バットマンのオリジンを描いた普及の名作バットマン イヤーワン』をフランク・ミラーと共に手掛けたアーティスト。イヤーワン以降は本作のようなメインストリームではない作品を中心に手掛けているようで、彼のアートが楽しめる貴重な1冊となっているみたいです。パラパラと見てみましたが、はっきり言って傑作の予感しかしません。

それもそのはずで、実は非常に高い評価を受けているこの作品。かつては日本語邦訳版も発売され、重版されるほどの作品だったそうです。現在は絶版で入手はネット等でしか入手できないようですが、本作と併せて購入を検討しています。これは今から読むのが楽しみ。もしかしたら後日個別で取り上げるかもしれません。




…そんなこんなでお送りしてきました「アメコミダイアリー」いかがでしたでしょうか。
途中までは日記だったのに、いつの間にかこれまでのレビューみたいなものになってしまいました…これじゃ意味ないじゃん…
ただ、いつもより軽く書くことができたのは嬉しかったですね。この調子で気軽に投稿を続けていきたいところです。

今後も何か新しい作品を買ったり、何か話題があったりすればこうやってダイアリーとして投稿していきますので、お暇な時は覗いてみて下さいね。

というわけで復帰一発目は軽めな感じでお別れです。

それではまた!


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