新年早々デッドプールを読んでみたらとてもマジメで驚いたという話



HAPPY NEW YEAR !

新年明けましておめでとうございます


皆様のお陰でこのブログもかつてないほど活気に満ちた状態でスタートを迎えることができました。
今年も昨年に引き続きまして3月まで公認ブロガーとして活動させて頂きます。引き続き宜しくお願い致します。

個人的に今年は昨年以上に幅広くコミックスに触れていきたいと考えています。
昨年はこれまで以上に原書にチャレンジし、リアルタイムにイベントで盛り上がれることの魅力を感じることができました。今年もより多くの作品に触れると共に、このブログでもいくつか紹介できればと思っています。


そんな2018年最初の更新は日の丸の如く赤い饒舌な傭兵が活躍するこのタイトル。

『デッドプール:ミリオネア・ウィズ・ア・マウス』です




はや知らない人はいないであろうマーベルきってのギャグ担当にして大人気キャラクター「デッドプール」
本作はそんな彼の第4シリーズの第1巻となっています。

僕が初めてデッドプールの作品を読んだのは数年前のこと。最近ファンになられた方はご存知ないかもしれませんが、デッドプールの邦訳作品はデッドプール:マーク・ウィズ・ア・マウスから始まりました。
当時僕は既にアメコミデッドプールについてほとんど知りませんでしたが、Twitter等で告知を見て、「たまに聞いてた名前だけどついに邦訳されるのか」と素人ながらに驚いていた思い出があります。


さて、皆さんはデッドプールと聞いてどんなイメージを抱くでしょうか。
僕がデッドプールと聞くと、やはり饒舌で冗談ばかり言いつつハチャメチャに敵を倒していく様子が目に浮かびます。事実、僕がこれまで読んだ彼の登場作品のほとんどがそうしたデッドプールの活躍を描く作品でした。

 

しかしそんなデッドプールの作品も最近はパッタリ読まなくなり、気が付けば2018年を迎えました。
理由としては年々忙しくなりアメコミに費やすことのできる時間が減ったことに加え、そもそもマーベル作品自体読むこともここ数年ほとんど無かったため、デッドプールに触れる機会もそれと同時に減ってしまったのです。

そのため、デッドプール作品を読むのは今回が久々となりました。

(マーベル作品をあまり読まなかった理由に関しては書いたこちらをご覧くださいSATDAN'S DIARY: 僕がマーベル作品に手を出せなかった理由と久々に読んでみて感じたこと: )

それで久々にデッドプール作品を読んでみた訳なのですが、正直とても驚きました。

今作の感想を一言で述べるならば、「マジメなデッドプール」といったところでしょうか。

デッドプールなのにマジメ!?
ここからはデッドプールのキャラクター性とストーリーの面から今作を見ていきたいと思います。


キャラクター性


僕がこれまで読んできたデッドプール作品におけるデッドプールとは、もっと下品でヴァイオレンスなキャラクターだった気がしていたのですが今作のデッドプールはそれとは打って変わって真面目そのもの。もちろんジョークを言ったりする点は変わらないのですが、これまでのアンチヒーロー路線とは打って変わり、アベンジャーズの一員となり、真っ当なヒーローとして世間から認められているようです。
僕が知っている陽気なデッドプールは薄れ、家族のことを思い正当なヒーローになるべく葛藤する彼の姿がそこにありました。

そしてもう1つ驚いたのがデッドプールの頭の中にいた誰かがいなくなっていたこと。どうやらリランチによって設定が変更されたようです。
そのためこれまでのような頭の中の誰かとの絡みも無くなり、僕が知っているデッドプール要素はかなり薄れ、現代的で共感しやすいキャラクターにアップデートされているような印象を受けました。

ストーリー


マジメになったのはデッドプール自身だけではありません。そのストーリーもこれまでとは違って大真面目。お調子者のデッドプールが繰り出すハチャメチャなストーリーかと思いきや、そこで描かれるのはヒーローとしての道を歩み始めた男の自分探しの物語。しかもそこに関連してくるのは両親の死と現在の家族。
これまで代名詞であったギャグ路線は鳴りを潜め、近年のアメコミ作品的には王道であるアイデンティティの葛藤を扱った極めて現代的なストーリーが展開されていきます。

そしてそんな自分自身のあり方を模索するデッドプールの心象を反映するかのように、本作には何人ものデッドプールが登場します。
見た目は同じデッドプールであれど、彼等にはそれぞれに違った背景があり、性格や年齢も大きく異なります。
今回デッドプールはそんな彼等の中から殺人犯を見つけ出さなければならなくなります。

ここで注目すべきなのはデッドプールがデッドプールを探すという点にあります。
今作のデッドプールはこれまで書いてきたように真っ当なヒーローであり、今や世間の人気者になっています。一方でそんな彼が探すデッドプールは複数の人間を殺害しており、それでいて何食わぬ顔をしてマスクを被っているのです。その姿はどことなくかつてのデッドプール、我々が良く知っているデッドプールを彷彿とさせます。
そう考えると、今作は「自分探し」というテーマに相応しく、かつての自分と対峙し、それに打ち勝とうとする主人公の物語になっているように思えるのです。

正直ギャグ漫画感覚で読み始めた今作がここまで真面目な話になっているとは思ってもみませんでした。僕の中にあったデッドプール観とは大きく異なる作品だったと思います。


さいごに


僕にとって今作はこれまでのデッドプール観を大きく覆す作品となりました。
これまでデッドプールはギャグキャラでそのストーリーもハチャメチャなものだと捉えていたのですが、今作は全くの逆でありました。

内容的にはよくあるテーマではある気がします。しかし今作がそうしたありきたりな話と違うように思えるのはやはりデッドプールというキャラクターだからこそなのでしょう。これまで定着したギャグキャラとしての印象があるからこそ、真っ当なヒーローとして生きていくことに戸惑い葛藤する彼の姿がより印象的に映るのではないでしょうか。

そういった点で今作は
「これまでデッドプールを読んでみたけど苦手で諦めた人」
にこそ読んで欲しい作品だと僕は思います。

アメリカンテイストなコッテリしたギャグに対し、とっつきにくいと感じる人は少なくないのではないでしょうか。今作はそういったデッドプール特有の要素が極めて抑えられ、誰もが読める作品になっているように感じました。
これまでデッドプールを避けてきた人も、今作を読めば
「へぇ、デッドプールってこんな一面もあるんだ」
と思えるはずです。

逆に言えばいつものデッドプールを求めている方にとっては少々期待外れな作品かもしれません。
表紙だけ見ると愉快なデッドプールのようですが、内容的にはかなり真面目な方なのであらかじめ注意しておくべきだと思います。

それからアメコミ初心者の方にも個人的にオススメしにくい部分があるように思えます。

それはどういった点かというと、今作はコマが2ページに渡って横長にまたがっている構図が多く、左ページを読んで右ページを読むというよりは見開きを1ページと捉えて読むような作品になっているのです。別にそれ自体は他の作品でもよく見る手法なのですが、今作は隣のページにまたがっていることが絵的に分かりにくいように感じられます。

そのため、まだアメコミの構図に慣れていない方にとっては明らかに読みにくいと思います。僕自身少々読み辛い箇所が幾つかありました。

ですが、ストーリー自体は初心者の方でも十分楽しめますし、むしろこれまでのデッドプールと違って新鮮味があって良いのではないかと思います。



というわけで、今回はデッドプール:ミリオネア・ウィズ・ア・マウス』のご紹介でした。
新春早々デッドプールって…ちょっと飛ばしすぎじゃない?」と思われたかもしれませんが、これまで書いてきた通り、全然そんなことない比較的落ち着いた作品となっていますので、これを機会に読んでみてはいかがでしょうか。

2018年はまだまだ始まったばかり。
これからどんな作品がでてくるのか、今年もアメリカンコミックスから目が離せません!

それではまた次回の投稿でお会いしましょう!


今年も宜しくお願い致します!



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